議員定数不均衡と参議院の特殊性

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議員定数不均衡と参議院の特殊性(最大判平成8・9・11)

:要約記載なし、百選Ⅱ(第5版)163事件p.340、百選(第6版)掲載なし、伊藤76事件p.537

 

1992年に行われた参議院議員選挙においては、選挙区間における議員1人あたり選挙人数の最大較差は、6.59対1であった。そこで、大阪府選挙区の選挙人である原告が、大阪府選挙管理委員会を被告とする選挙無効請求訴訟を提起した事件。

 

争点 議員定数の不均衡に関して、参議院であることは、立法裁量の限界を取り払う要素であるか

結論 そうとはいえない。おのずから一定の限界がある

 

※ 本判決は、参議院議員定数訴訟のリーディングケースである最大判昭和58・4・27が示した、参議院議員の選挙制度に事実上都道府県代表的な機能を加味したからといって全国民の代表であるという性格とは矛盾しない、という考え方を踏襲しながらも、「投票価値の平等の要求は・・・重要な考慮要素となることは否定し難いのであって、国会の立法裁量権にもおのずから一定の限界がある」と枠をはめた事が学者に評価されているため、百選に掲載されています。