法令公布の時期

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法令公布の時期(最大判昭和33・10・15)

:要約記載なし、百選Ⅱ(第5版)227事件p.468、百選Ⅱ(第6版)209事件p.444

 

被告人は、広島市内において大量の覚せい剤を不法に所持していたとして、覚せい剤取締法違反を理由として起訴された事件。

 

争点 法令の公布時である官報によってなされた時とは、具体的にどの時点か

結論 官報を閲覧・購読しようとすればなしえた最初の時点

 

【覚えるべきフレーズ】

 

「成文の法令が一般的に国民に対し、現実にその拘束力を発動する(施行せられる)ためには、その法令の内容が一般国民の知りうべき状態に置かれることを前提要件とするものであること、またわが国においては、明治初年以来、法令の内容を一般国民の知りうべき状態に置く方法として法令公布の制度を採用し、これを法令施行の前提要件とし、そしてその公布の方法は、・・・原則としては官報によってなされる」(・・・ことは、最大判昭和32・12・28の判示するところである)

 

・・・と述べた後、官報発送後、全国の官報販売所に到達する時点は異なっていたが、当時一般希望者がその官報を閲覧しまたは購読しようとすればそれをなしえた最初の場所・時点は、「印刷局官報課または東京都官報販売所」の「6月12日午前8時30分」であると認定し、おそくともこの時点においては、法令の公布が認められると判断しています。