苫米地事件(控訴審)

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苫米地事件(控訴審)(東京高判昭和29・9・22)

:要約記載なし、百選Ⅱ(第5版)189事件p.392、百選Ⅱ(第6版)178事件p.380

 

第3次吉田内閣による衆議院解散は、内閣不信任決議を経ることなく抜き打ちで行われた。このような解散は違憲であるとして、衆議院議員であった原告が、国に対して衆議院議員としての資格の確認と歳費の支払を求めて出訴した事件。

 

争点 衆議院解散の要件として内閣不信任の可決等は必要か

結論 不要

 

※ 上告審が、統治行為論を採用した判例として重要であるのに対し、控訴審である本判決は、解散の根拠を憲法7条に求める事を前提に、「解散権の所在」(=究極的には国民、形式的には天皇)、「解散権行使の要件」(=政治的裁量の問題として総理大臣のフリーハンド)について言及したものとして重要です。