即位の礼・大嘗祭と政教分離の原則

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即位の礼・大嘗祭と政教分離の原則(最判平成14・7・11)

:要約記載なし、百選Ⅰ(第5版)51事件p.104、百選Ⅰ(第6版)50事件p.106

 

1989年、昭和天皇の逝去に伴い、(平成)天皇が即位した。この際、皇位継承を祝う儀式として即位の礼と大嘗祭が行われた。鹿児島県知事は、大嘗祭に参列し、公金を支出したが、これに対し、鹿児島県民である原告が住民訴訟を提起した事件。

 

争点 大嘗祭への参列、公金支出は政教分離原則に違反するか

結論 違反しない

 

※ 大きな枠組みとしては、例によって、津地鎮祭事件判決が示し、愛媛玉串料事件判決が実質化した目的効果基準です。あてはめにおいて、大嘗祭は、「皇室の重要な伝統儀式」であること等を理由に、大嘗祭の参拝は、「天皇に対する社会的儀礼を尽くすもの」にとどまり、その効果も「特定の宗教に対する援助、助長、促進又は圧迫、干渉等になるものではない」と評価しています。