日曜授業参観事件

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日曜授業参観事件(東京地判昭和61・3・20)

:要約p.133、百選Ⅰ(第5版)45事件p.92、百選Ⅰ(第6版)44事件p.94、伊藤22事件p.156

 

江戸川区立小岩小学校は日曜日の午前中に授業参観をしていたところ、原告らは、同時刻に教会学校に出席しており、授業参観に出席できず、指導要録に欠席と記載された。そこで、原告らは、欠席記載の取消し、精神的苦痛に対する損害賠償を求めて江戸川区及び東京都を被告として出訴した事件。

 

争点 日曜参観授業は、信仰の自由に対するやむを得ない制約か

結論 やむを得ない制約である

 

※ 本判決は、授業参観を日曜に実施することは、法的根拠に基づくものであり、「学校管理運営上の裁量権の範囲内」であるから、不法行為となるのは、「裁量権の範囲を逸脱し、濫用した場合に限られる」という枠組みにおいて判断しています。

※ そして、宗教集団の集会の自由も、憲法上保障される自由であることは当然ですが、「公教育上の特別の必要性がある授業日の振替えの範囲内」においては、その制約は「法はこれを合理的根拠に基づくやむをえない制約として容認している」等として、結局、裁量権の濫用・逸脱はないと結論づけています。