君が代ピアノ伴奏職務命令拒否事件

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君が代ピアノ伴奏職務命令拒否事件(最判平成19・2・27)

:要約記載なし、百選(第5版)掲載なし、百選(第6版)掲載なし、伊藤17事件p.126

 

市立小学校の音楽専科の教諭である原告が、入学式の国歌斉唱の際に「君が代」のピアノ伴奏を行うことを内容とする校長の職務上の命令に従わなかったことを理由として、戒告処分を受けたため、戒告処分の取消しを求めて出訴した事件。

 

争点 君が代のピアノを伴奏する行為は、特定の思想を外部に表明する行為といえるか

結論 そのように評価することは困難である

 

【覚えるべきフレーズ】

 

「本件職務命令当時、公立小学校における入学式や卒業式において、国歌斉唱として『君が代』が斉唱されることが広く行われていたことは周知の事実であり、客観的に見て、入学式の国歌斉唱の際に『君が代』のピアノ伴奏をするという行為自体は、音楽専科の教諭等にとって通常想定され期待されるものであって、上記伴奏を行う教諭等が特定の思想を有するということを外部に表明する行為であると評価することは困難なものであり、特に、職務上の命令に従ってこのような行為が行われる場合には、上記のように、理解することは一層困難である」

 

・・・として、ピアノ伴奏の職務命令が、特定の思想を持つ事の強制や、特定の思想の有無についての告白の強制にはあたらず、憲法19条に違反するものではない、と判断しました。