早稲田大学講演会名簿提出事件

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早稲田大学講演会名簿提出事件(最判平成15・9・12)

:要約p.32 、百選Ⅰ(第5版)22事件p.46、百選Ⅰ(第6版)20事件p.44

 

早稲田大学は、中国の国家主席であった江沢民の講演会を主催し、学生の参加にあたっては、名簿に学籍番号、氏名、住所、電話番号を記入することを必要としていたが、万全の警備体制を敷く必要性から警視庁が早稲田大学に名簿の提出を求め、早稲田大学は名簿の写しの提出に応じた。これに対し、原告が名簿の写しの無断提出がプライバシー侵害にあたるとして損害賠償を求める等した事件。

 

 

争点 学籍番号、氏名、住所、電話番号は、プライバシーに属する情報といえるか

結論 プライバシーに属する情報である

 

 

【覚えるべきフレーズ】

 

「学籍番号、氏名、住所及び電話番号は、早稲田大学が個人識別等を行うための単純な情報であって、その限りにおいては、秘匿されるべき必要性が必ずしも高いものではない。また、本件講演会に参加を申し込んだ学生であることも同断である。しかし、このような個人情報についても、本人が、自己が欲しない他者にはみだりにこれを開示されたくないと考えることは自然なことであり、そのことへの期待は保護されるべきものであるから、本件個人情報は、・・・プライバシーに係る情報として法的保護の対象となる