レセプト公開事件

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レセプト公開事件(最判平成13・12・18)

:要約p.29、百選Ⅰ(第5版)86事件p.174、百選Ⅰ(第6版)84事件p.178

 

原告は、医療過誤訴訟における証拠収集の一環として、自らの診療報酬明細書(レセプト)について、兵庫県に公開を求めたが、個人情報の保護を理由に公開拒否処分を受けたため、公開拒否処分の取消しを求めて出訴した事件。

 

 

争点 情報公開制度と個人情報保護制度は、相容れない制度であるか

結論 相互に補完し合って公の情報の開示を実現するための制度である

 

 

【覚えるべきフレーズ】

 

「情報公開制度と個人情報保護制度は・・・異なる目的を有する別個の制度ではあるが、互いに相いれない性質のものではなく、むしろ、相互に補完し合って公の情報の開示を実現するための制度ということができる」

 

「(個人情報の保護が)情報公開制度において非公開とすべき情報とされるのは、個人情報保護制度が保護の対象とする個人の権利利益と同一の権利利益を保護するためであると解されるのであり、この点において、両者はいわば表裏の関係にあるということができ、本件のような情報公開制度は、限定列挙された非公開情報に該当する場合にのみ例外的に公開請求を拒否することが許される」