公立中学校における髪型の規制

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公立中学校における髪型の規制(熊本地判昭和60・11・13)

:要約記載なし、百選Ⅰ(第5版)23事件p.48、百選Ⅰ(第6版)22事件p.48

 

中学校校長が「丸刈、長髪禁止」とする服装規定を制定、公布したことに対し、原告である生徒及びその親が、服装規定の無効確認等を求めて提訴した事件。

 

争点 公立中学校における髪型の規制は、憲法14条、21条、31条等に反しないか

結論 反しない

 

※ 本件では、憲法14条違反(=住居地による差別取扱い、性別による差別取扱い)、憲法21条違反(=髪型による思想の表現の抑圧)、憲法31条違反(=法律の規定なく強制的に頭髪を切除)の主張をし、いずれも斥けられましたが、憲法13条の問題として捉える考え方も有力です。例えば、東京地判平成3・6・21は、「髪型を自由に決定しうる権利は、個人が一定の重要な私的事柄について、公権力から干渉されることなく自ら決定することができる権利の一内容として憲法13条により保障されている」と判示しており、髪型の自由を明確に憲法13条の保障の枠内と捉えています。