厚木基地公害訴訟

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厚木基地公害訴訟(最判平成5・2・25)

:要約p.203、百選Ⅰ(第5版)29事件p.60、百選(第6版)掲載なし

 

日米で共同使用している厚木海軍飛行場の周辺住民である原告が、航空機の騒音・振動・排気ガス等により、健康破壊・生活妨害・睡眠妨害等の被害を被ったとして、国に対して、米軍機の夜間飛行差止め・過去および将来の損害賠償等を求めて訴訟を提起した事件。

 

争点 自衛隊機の運航に関する防衛庁長官の権限の行使に対し、その差止めを民事訴訟で争ってよいか

結論 争ってはならない

 

【覚えるべきフレーズ】

 

「自衛隊機の運航に関する防衛庁長官の権限の行使は、その運航に必然的に伴う騒音等について周辺住民の受忍を義務づけるものといわなければならない。そうすると、右権限の行使は、右騒音等により影響を受ける周辺住民との関係において、公権力の行使に当たる行為というべきである。」

 

※ このように述べて、民事訴訟による差止請求を却下しました。また、米軍機の差止めは、「国に対してその支配の及ばない第三者の行為の差止めを請求するもの」であり、「主張自体失当として棄却を免れない」としています。